小学校で習字の授業が始まると、「どんな筆を選べばいいの?」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
太筆と小筆の違い、毛質や号数の意味、価格帯による品質の差など、初めての筆選びは分からないことだらけですよね。
この記事では、小学生に最適な習字筆の選び方から、書きやすいおすすめ商品、長持ちさせるお手入れ方法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。お子さんが楽しく書道を学べる、最適な一本を見つけましょう。
【親御さん必見】小学生の習字筆選びで「失敗しない」ための3大原則
小学生の習字筆選びには、押さえておくべき基本的なポイントがあります。ここでは筆が必要になるタイミングから、良い筆の条件、価格帯の目安まで、失敗しないための基礎知識を解説します。
小学生の習字筆が必要になるタイミング
多くの小学校では、3年生から書写(習字)の授業が本格的に始まります。この時期に学校から書道セットの購入案内が配られることが一般的です。
地域や学校によって異なりますが、1学期の始業式前後や2学期初めに準備を求められることが多いでしょう。習字教室に通う場合は、入会時に教室から推奨される筆を案内されることもあります。
学校の授業では太筆と小筆の両方が必要になるため、セット購入か個別購入かを早めに検討しておくとスムーズです。
太筆と小筆(細筆)の役割と使い分け
習字には主に太筆と小筆(細筆)の2種類があり、それぞれ明確な役割があります。
太筆は半紙に大きな文字を書くときに使用し、小学生の授業では主に2〜4文字程度の課題を書くために用います。穂先が太く墨を多く含むため、力強い線が表現できます。
小筆は主に作品の右上に書く名前や、細かい文字を書くときに使用します。穂先が細く繊細な線が引けるため、小さな文字でも美しく整えられます。
両方を揃えることで、授業や書道教室での様々な課題に対応できるようになります。
良い筆の条件:「四徳」(尖・斉・円・健)の解説
書道の世界では、良い筆の条件として「四徳(したく)」という基準があります。これは尖(せん)・斉(せい)・円(えん)・健(けん)の4つの要素を指します。
- 尖(せん):穂先がきれいに尖っていること。細い線や止め・払いが美しく書けます
- 斉(せい):穂先の毛が揃っていること。墨含みが均一で安定した線が引けます
- 円(えん):穂全体が円錐形に整っていること。あらゆる方向に筆を動かしやすくなります
- 健(けん):穂にコシと弾力があること。力強い線が書け、筆が長持ちします
小学生向けの筆を選ぶ際も、この四徳を意識すると書きやすく長持ちする筆を見つけやすくなります。
学年別・小学生向け筆の価格帯目安
小学生向けの習字筆は、品質や用途によって価格帯が大きく異なります。予算と目的に合わせて選ぶことが大切です。
| 価格帯 | 対象学年 | 特徴 |
|---|---|---|
| 500〜1,000円 | 初心者・低学年 | 授業用の入門セット。ナイロン毛や兼毫が多く扱いやすい |
| 1,000〜2,000円 | 中学年 | 書きやすさと耐久性のバランスが良い。授業に十分な品質 |
| 2,000〜4,000円 | 高学年・習字教室 | 本格的な毛質で上達を目指せる。コシと墨含みが優秀 |
| 4,000円以上 | 上級者・競書用 | 高品質な天然毛使用。繊細な表現が可能 |
初めて購入する場合は1,000〜2,000円程度の太筆・小筆セットがおすすめです。慣れてきたら、お子さんの上達度に合わせてグレードアップしていくとよいでしょう。
小学生に推奨される主要な筆メーカー
習字筆には多くのメーカーがありますが、小学生向けとして信頼性が高く人気のあるメーカーをご紹介します。
- 呉竹(くれたけ):書道用品の総合メーカー。初心者向けから本格派まで幅広いラインナップ
- あかしや:創業300年以上の老舗。小学生向けのセット商品が充実
- 墨運堂:品質と価格のバランスが良く、学校推奨品も多い
- 文宏堂:コストパフォーマンスに優れた初心者向け商品が人気
- 菊寿堂:奈良の伝統工房。本格的な筆づくりで知られる
これらのメーカーの商品は品質管理がしっかりしており、小学生が使う筆としても安心して選べます。学校や習字教室で推奨されているメーカーがあれば、それを優先するとよいでしょう。
【書きやすさが劇的に変わる】毛質・サイズ・軸の形で決める最適な筆選び
習字筆の書きやすさは、毛質・サイズ(号数)・軸の形によって大きく左右されます。ここではそれぞれの特徴を詳しく解説し、小学生に最適な組み合わせをご紹介します。
筆の毛質の種類と特徴
習字筆の毛質は大きく分けて、動物の毛を使った天然毛とナイロンなどの化学繊維に分類されます。
天然毛にはヤギ・馬・イタチ・タヌキなど様々な種類があり、それぞれ硬さや墨含み、書き味が異なります。一種類の毛だけを使った「純毫(じゅんごう)」と、複数の毛を混ぜた「兼毫(けんごう)」があります。
化学繊維のナイロン毛は、耐久性に優れお手入れが簡単なため、初心者や小学校の授業用として広く使われています。
初心者・小学生に最適な毛質
小学生が初めて使う筆としては、兼毫(馬毛とヤギ毛の混合)またはナイロン混毛が最もおすすめです。
兼毫は適度なコシがありながら墨含みも良く、初心者でも扱いやすいバランスの取れた毛質です。馬毛のコシとヤギ毛の柔らかさを併せ持ち、止め・払いの練習に適しています。
ナイロン混毛は耐久性が高く、多少乱雑に扱っても傷みにくいため、お手入れに慣れていないお子さんでも安心です。価格も手頃で、授業用の最初の一本として最適でしょう。
毛質別:剛毫(ごうもう)のメリット・デメリット
剛毫とは硬い毛質の筆のことで、イタチ・タヌキ・馬などの毛が使われます。コシが強く力強い線が書けることが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 線がしっかりして力強い表現ができる | 初心者には硬すぎて扱いにくい |
| 筆先がまとまりやすく細い線も書ける | 墨含みが少なく頻繁につける必要がある |
| 耐久性が高く長持ちする | 柔らかい表現が難しい |
小学生には少し硬すぎるため、中級者以上や楷書を極めたい高学年向けと言えます。
毛質別:兼毫(けんごう)のメリット・デメリット
兼毫は複数の異なる毛質を混ぜ合わせた筆で、それぞれの長所を活かしたバランス型です。馬毛とヤギ毛の組み合わせが一般的です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| コシと柔らかさのバランスが良い | 純毫に比べると特徴が穏やか |
| 初心者から中級者まで幅広く使える | 混合比率により書き味に個体差がある |
| 墨含みとコシを両立できる | 高品質なものは価格が高め |
小学生全般に最もおすすめできる毛質で、授業用から習字教室用まで幅広く対応できます。
毛質別:ナイロン毛のメリット・デメリット
ナイロン毛は化学繊維で作られた筆で、近年の小学校授業用として広く普及しています。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 耐久性が非常に高く長持ちする | 墨離れが悪くベタつくことがある |
| お手入れが簡単で初心者向き | 天然毛特有の書き味は出ない |
| 価格が安くコストパフォーマンスが良い | 上達すると物足りなくなる |
| 洗いやすく乾きも早い | 繊細な表現には向かない |
授業で使う最初の一本としては最適ですが、上達を目指すなら天然毛への移行を検討するとよいでしょう。
書く文字の大きさで決める「号数」の選び方
習字筆には「号数」というサイズの規格があり、数字が小さいほど筆が大きくなります。書く文字の大きさや用途に合わせて選ぶことが重要です。
一般的に太筆は1号から8号程度まであり、小学生の授業用としては3号から5号が標準的です。号数が大きい(筆が小さい)ほど細かい文字が書きやすく、号数が小さい(筆が大きい)ほど大きな文字や書き初めに適しています。
小筆には明確な号数表示がない場合もありますが、穂の長さが2〜3cm程度のものが小学生には使いやすいでしょう。
半紙(授業用)に適した太筆の号数
小学校の授業で使う半紙サイズ(約24cm×33cm)に2〜4文字を書く場合は、3号または4号の太筆が最適です。
3号は穂の直径が約1cm、長さが約5〜6cmで、やや大きめの文字を力強く書きたい場合に適しています。墨含みが良く、のびのびとした線が引けます。
4号は穂の直径が約0.9cm、長さが約4.5〜5.5cmで、小学生の手にちょうど良いサイズです。授業用として最も一般的で、多くの学校で推奨されています。
迷った場合は4号を選んでおけば、低学年から高学年まで長く使えるでしょう。
書き初め(条幅)に適した太筆の号数
書き初めで使う条幅用紙(約35cm×135cm程度)には、通常の授業用より大きめの筆が必要です。
小学生の書き初めには1号から3号の太筆が適しています。低学年なら3号、中学年以上なら2号または1号を選ぶとバランスが良いでしょう。
1号や2号は穂が長く太いため、大きな文字でも墨が途切れず、ダイナミックな表現ができます。ただし、普段使いの筆より重く扱いにくいため、書き初め専用として別に用意することをおすすめします。
名前書き(小筆)の選び方のポイント
作品に名前を書く小筆は、太筆とは異なる選び方のポイントがあります。
穂先の長さは2〜3cm程度で、細く整った形状のものが小学生には扱いやすいでしょう。毛質はイタチ毛やタヌキ毛などの剛毫が適しており、細い線でもしっかりとコシがあり名前が書きやすくなります。
軸は細めで軽いものを選ぶと、小さな手でも持ちやすく疲れません。穂先がしっかり尖っており、四徳の「尖」が特に重要になります。
価格は500〜1,500円程度のもので十分な品質が得られ、長く使えます。
子どもの手に馴染む軸の形:ダルマ軸とストレート軸
筆の軸には大きく分けてダルマ軸(太軸)とストレート軸の2種類があり、持ちやすさが異なります。
ダルマ軸は中央部分が太く膨らんでおり、握った時に手にフィットしやすい形状です。初心者や低学年のお子さんには、この安定感のあるダルマ軸がおすすめです。
ストレート軸は軸全体がほぼ同じ太さで、持つ位置を自由に調整できます。中学年以上や筆の持ち方が安定してきたお子さんに適しています。
お子さんが実際に握ってみて、手にしっくり馴染む方を選ぶのが一番です。可能であれば購入前に店頭で持ち比べてみましょう。
初心者向けの穂先の長さと硬さ
小学生の初心者には、穂先が短めで適度な硬さのある筆が扱いやすくおすすめです。
穂の長さは4〜5cm程度が初心者には最適で、これより長いと筆先のコントロールが難しくなります。短めの穂は安定感があり、止めや払いの基本動作を学ぶのに適しています。
硬さについては、柔らかすぎず硬すぎない中間的なもの(兼毫やナイロン混毛)が理想的です。柔らかすぎる筆は筆先が割れやすく、硬すぎると力加減が難しくなります。
上達してきたら徐々に穂の長い筆や、より本格的な毛質の筆にステップアップしていくとよいでしょう。
【目的別】口コミで人気!小学生に「本当に書きやすい」おすすめ習字筆10選
ここからは、実際に小学生や保護者から高評価を得ている、おすすめの習字筆を目的別にご紹介します。初心者向けから本格派まで、お子さんに合った一本を見つけてください。
初心者・新学期におすすめの太筆・小筆セット
習字を始める小学生には、必要な道具が揃ったセット商品が便利でコストパフォーマンスにも優れています。
- 呉竹 書道セット:太筆・小筆・墨・硯・文鎮などがケース入りで揃っており、学校推奨品として人気。筆は兼毫で初心者に扱いやすい。価格は2,500〜3,500円程度
- あかしや 書道セット ショルダートート:持ち運びしやすいトートバッグタイプ。ナイロン毛の筆で耐久性が高く、お手入れ簡単。価格は2,000〜3,000円程度
- 墨運堂 書道セット プレミアム:品質の良い兼毫筆が付属し、長く使える本格仕様。やや高めだが満足度が高い。価格は3,500〜4,500円程度
セット商品は個別に揃えるより経済的で、デザインも豊富なのでお子さんの好みに合わせて選べます。
耐久性・コスパ重視の低価格帯筆
授業用として気軽に使えて、コストパフォーマンスに優れた筆をご紹介します。
- 文宏堂 太筆 4号:ナイロン混毛で500円前後と手頃な価格。耐久性が高く初心者の練習用に最適
- 呉竹 太筆 萌:1,000円前後で兼毫の書き心地を体験できる入門モデル。コシと墨含みのバランスが良い
- あかしや 新毛筆 太筆:ナイロン毛で800円程度。洗いやすくお手入れが簡単で、低学年におすすめ
これらの筆は価格は抑えめですが、授業で使う分には十分な品質を持っており、複数本用意しておくのにも適しています。
上達を目指す高学年向け本格派筆
書道に慣れてきて、より良い作品を書きたい高学年や習字教室に通うお子さん向けの筆です。
- 菊寿堂 太筆 天心:馬毛とヤギ毛の高級兼毫。穂先のまとまりが良く、繊細な表現が可能。価格は3,000〜4,000円程度
- 呉竹 太筆 雅:本格的な天然毛使用で、四徳を備えた上質な筆。競書や展覧会作品にも対応。価格は2,500〜3,500円程度
- 墨運堂 太筆 清風:適度なコシと優れた墨含みで、楷書から行書まで幅広く使える。価格は2,000〜3,000円程度
上達を実感しやすい品質の筆は、お子さんのモチベーション向上にもつながります。
名前書き専用の扱いやすい小筆
作品の仕上げに欠かせない、名前書き用の小筆のおすすめです。
- あかしや 小筆 雀:イタチ毛の剛毫でコシが強く、小学生でも細い線がブレずに書ける。価格は800〜1,200円程度
- 呉竹 小筆 春蘭:穂先が細く整っており、小さな文字も美しく書ける。タヌキ毛使用で適度な弾力。価格は1,000〜1,500円程度
- 墨運堂 小筆 さくら:兼毫タイプで初心者にも扱いやすい。軸が細めで子どもの手にフィット。価格は600〜1,000円程度
小筆は太筆に比べて消耗が少ないため、少し品質の良いものを選ぶと長く使えてコストパフォーマンスが良くなります。
書き初め用筆のおすすめ比較
年末年始の書き初め用には、通常より大きめの専用筆が書きやすくおすすめです。
| 商品名 | 号数 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 呉竹 書初め用太筆 2号 | 2号 | 墨含みが良く長時間の書き初めに最適 | 1,500〜2,000円 |
| あかしや 書初め筆 大 | 1号相当 | 穂が長めで大きな文字も一気に書ける | 1,800〜2,500円 |
| 墨運堂 書初め用 3号 | 3号 | 低学年でも扱いやすいサイズ感 | 1,200〜1,800円 |
書き初めは年に数回しか使わないため、授業用の筆と兼用せず専用の筆を用意すると、両方が長持ちします。お子さんの学年や書く文字数に合わせて号数を選びましょう。
筆の寿命を2倍に!小学生でもできる正しい「おろし方」と「お手入れ術」
良い筆を購入しても、正しい使い方とお手入れをしないと寿命が大幅に短くなってしまいます。ここでは小学生でも実践できる、筆を長持ちさせるための基本的な方法をご紹介します。
筆を使い始める前の正しいおろし方
新しい筆は穂先が糊で固められており、そのまま使うことはできません。正しい手順でおろすことが大切です。
まず、固まっている穂先の根元から3分の2程度までを、指で優しくほぐしていきます。いきなり全部をほぐすのではなく、少しずつ丁寧に進めることがポイントです。
根元の3分の1程度は糊を残したまま固めておくことで、穂がバラバラになるのを防ぎ、筆の寿命が大幅に延びます。この「根元を残す」というのが最も重要なコツです。
ほぐし終わったら、水またはぬるま湯で軽くすすぎ、糊の残りを落としてから使い始めましょう。強く引っ張ったり無理にほぐしたりすると毛が抜ける原因になるので注意が必要です。
墨が固まらないための筆の洗い方
使用後の筆を放置すると墨が固まり、次回使えなくなってしまいます。使った直後のお手入れが最も重要です。
使い終わったらできるだけ早く、水またはぬるま湯で墨を洗い流します。熱いお湯は筆の毛を傷めるので避けましょう。
穂の根元まで墨が入り込んでいることが多いため、指で優しく揉みながら、水が透明になるまで丁寧に洗います。この時、無理に引っ張ったりねじったりしないよう注意してください。
洗い終わったら、ティッシュやタオルで水気を優しく拭き取り、穂先を整えてから乾かします。
太筆の適切な洗浄手順
太筆は墨を多く含むため、より丁寧な洗浄が必要です。手順を追って解説します。
- まず、筆についている余分な墨を、新聞紙や半紙で拭き取ります
- バケツや洗面器に水を張り、穂全体を浸して墨を溶かし出します
- 穂を指で優しく揉みながら、根元まで墨を押し出すように洗います
- 水を2〜3回替えながら、流れる水が透明になるまで繰り返します
- 最後に流水で軽くすすぎ、水気をしっかり拭き取ります
- 穂先を整えてから、穂を下にして風通しの良い場所で乾燥させます
洗浄に5〜10分程度かけて丁寧に行うことで、筆の寿命が格段に延びます。
小筆の適切な洗浄手順
小筆は細く繊細なため、太筆よりもさらに優しく扱う必要があります。
- 使用後すぐに、半紙やティッシュで穂先の墨を軽く拭き取ります
- コップなどに少量の水を入れ、穂先を浸して墨を溶かします
- 指先で穂を優しくなでるようにして、墨を落としていきます
- 水を替えながら、透明な水が出るまで丁寧に洗います
- 水気をティッシュで吸い取り、穂先を細く尖らせて形を整えます
- 穂を下向きにして乾燥させます
小筆は毛が抜けやすいので、強くこすったり引っ張ったりせず、常に優しく扱うことを心がけましょう。
筆を乾かす場所と保管方法
洗った後の乾燥と保管方法を誤ると、カビや臭いの原因になります。
筆は必ず穂を下向きにして乾かします。筆掛けがあれば理想的ですが、ない場合はペン立てなどに逆さまに立てるか、机の端から穂を下に垂らして乾かしましょう。
乾燥場所は風通しが良く直射日光が当たらない場所を選びます。湿気の多い場所やケースに入れたままの保管はカビの原因になるので避けてください。
完全に乾いてから収納する場合も、穂を守るために筆巻きや専用ケースを使用し、他の道具で穂先が曲がらないよう注意しましょう。
穂先が割れてしまった時の対処法
筆を使っているうちに穂先が二股や三股に割れてしまうことがあります。これは筆の劣化のサインですが、対処法もあります。
軽度の割れであれば、洗浄後に穂先を水で濡らし、指で優しく整えながら形を戻すことができます。乾燥する際にしっかり形を整えておくと、次回使用時に改善されることもあります。
割れがひどい場合は、根元のほぐし方が深すぎた可能性があります。新しい筆に買い替え、次回は根元を3分の1程度残すよう注意しましょう。
また、墨の洗い残しで穂がバラバラになることもあるため、毎回の丁寧な洗浄が予防につながります。割れがひどく使いにくくなったら、無理に使い続けず新しい筆に交換することも大切です。
まとめ:小学生の習字筆に関するよくある質問と重要ポイント
最後に、小学生の習字筆選びで特に重要なポイントをまとめ、よくある質問にもお答えします。これから筆を購入される方は、ぜひ参考にしてください。
小学生の筆選びの重要ポイントの要約
小学生の習字筆選びで押さえるべきポイントを振り返りましょう。
- 毛質:初心者は兼毫またはナイロン混毛が扱いやすい
- サイズ:授業用の太筆は3〜4号、書き初めは1〜3号が目安
- 軸の形:低学年はダルマ軸、慣れてきたらストレート軸も選択肢
- 価格:初心者セットは2,000〜3,000円、単品は1,000〜2,000円程度
- メーカー:呉竹・あかしや・墨運堂などの信頼できるブランドを選ぶ
最も大切なのは、お子さんの学年や習熟度に合った筆を選ぶことです。高価な筆が必ずしも良いわけではなく、使いやすさと手入れのしやすさを優先しましょう。
習字教室と学校で推奨される筆の違い
学校の授業用と習字教室用では、求められる筆の品質や種類が異なることがあります。
学校の授業では、耐久性がありお手入れが簡単な筆が好まれる傾向があります。ナイロン混毛や低価格帯の兼毫筆が推奨されることが多く、全員が同じ条件で学べることが重視されます。
一方、習字教室では上達を目指すため、より本格的な天然毛の筆を推奨されることがあります。先生によって好みの筆があるため、入会時に確認するとよいでしょう。
両方に通う場合は、用途別に筆を使い分けることで、それぞれの筆が長持ちし、適切な学習環境が整います。
筆を長持ちさせるための日々の注意点
筆の寿命を延ばすために、日常的に気をつけるべきポイントをまとめます。
- 使用後は必ずその日のうちに洗う(墨を固まらせない)
- 洗浄は根元まで丁寧に、でも優しく扱う
- 乾燥は必ず穂を下向きにして風通しの良い場所で
- 完全に乾くまで収納しない(カビ予防)
- 持ち運ぶ際は穂先が曲がらないよう筆巻きで保護する
- 落としたり強く握ったりしない
これらの習慣を身につけることで、筆は2〜3年以上使えることも珍しくありません。お子さんと一緒に正しいお手入れ方法を学び、道具を大切にする心も育てていきましょう。
小学生の筆に関するよくある質問と回答
最後に、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:太筆と小筆、どちらを先に購入すべきですか?
A:学校の授業では両方必要になるため、セット購入がおすすめです。単品で揃える場合は、使用頻度の高い太筆を先に購入し、名前書きが必要になったタイミングで小筆を追加するとよいでしょう。
Q2:筆はどのくらいの頻度で買い替えが必要ですか?
A:使用頻度とお手入れ次第ですが、週1回の授業で適切にお手入れすれば、1〜2年は使えます。穂先が割れたり、墨含みが悪くなったり、コシがなくなったりしたら買い替えのサインです。
Q3:左利きの子どもでも同じ筆で大丈夫ですか?
A:はい、筆に左右の区別はありません。持ち方や書き方の指導は必要ですが、筆自体は右利き用・左利き用の区別なく使えます。
Q4:通販で購入しても問題ありませんか?
A:信頼できるメーカーの商品であれば問題ありません。ただし初めての購入の場合は、可能であれば店頭で実物を見て、軸の太さや重さを確認してから選ぶことをおすすめします。
Q5:兄弟のお下がりの筆は使えますか?
A:適切にお手入れされて穂先の状態が良ければ使えます。ただし穂が傷んでいたり割れていたりする場合は、上達の妨げになるため新しい筆を用意してあげましょう。

